賃貸なのに分譲のように思い通りにできる? いま話題の賃貸カスタマイズサービスとは
2012年6月20日 10時0分
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近年、郊外に分譲マンションを購入するより、都内の賃貸マンションを選ぶ“賃貸派”が増えているーーー。20~30年ほど前は30代ともなると結婚して子どもをつくり、ファミリータイプの家が必要になる時代だったが、今では生活のスタイルが多様化し、一人暮らしを続ける人も多くなったという点が、大きな理由のひとつだろう。
しかし、賃貸マンションでは、当たり前のことだが分譲マンションのように、壁紙から何から自分の部屋を好きにカスタマイズすることができないという悩みがある・・・。もちろんなかには、思い通りのカスタマイズが可能という物件も無いわけではないが、この場合、往々にして誰も借り手がつかなくなった部屋を自由にしていい形式のものが多く、さまざまな難点があるのが実情だった。
そこで、「分譲マンション購入まではいかずとも、自分の好みの部屋に住みたい」という層に人気となっているのが賃貸のリノベーション物件だ。壁紙や床、洗面台に至るまで、デザイン性に優れた物件が多く、「せめて自分好みの部屋を選ぼう」というユーザーが増えている。実際にインターネットで「賃貸 リノベーション」といった言葉をキーに検索すると100万件近い数のページがヒットする。賃貸市場においてもリノベーションを求めるユーザーが拡大しているということかも、という解釈もあながち大げさではないだろう。
そんななか「木濡れ日の部屋」「ヒミツキチ」「アジアンとレトロと樹」といった独自のラベリングでの部屋探しを提案するwebサイト「good room」を運営するハプティックが、さらに一歩進んだカスタマイズ賃貸をリリースしたとして話題を集めている。注目は、入居前の施工時に入居者自身で、内装や建具をカスタマイズできるという自由度の高さだ。これにより、賃貸住宅においても、より入居者のニーズに応えた空間提供が可能になるという。
色が選べるアクセント壁紙
このサービスは、ハプティックがリノベーションした物件「TOMOS」に新規契約した場合に適用されるもので、「アクセントの壁紙」「ライティングレール」の色をセレクトカラーの中から選択することができ、さらに「収納小物」の位置も自由に設定できる。(ただし、すべての部屋がカスタマイズできるわけではなく、リノベーション工事完成前に契約し、カスタマイズの指示をすることが必要なので、問い合わせの際には注意しておこう)
ライティングレールは色を、収納小物は取付位置を選択することができる
「TOMOS」は、無垢のフローリングやオリジナルのキッチン、さらにはパーツにまでこだわった賃貸リノベーションブランド。都内を中心に、現在約100箇所。サービスは2012年6月1日よりスタートしており、工事開始日から二週間の期間内でカスタマイズが可能となる。
無垢のフローリングと、こだわりのオリジナルキッチンがTOMOSの特徴だ
自分好みのTOMOSで暮らす人たち
自分自身を表現するために服や車を選び、自分色に染め上げるように、賃貸の住まいさえも自分好みにカスタマイズできる時代、あなたの個性を部屋の中いっぱいにぶつけてみるのも面白いかも知れない。
引用記事